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​寺谷 卓也

アントレプレナーシップを持った人材輩出を理念に活動していた時、ある大学生との出逢いがきっかけで「発達障害」のことを知る。仕事ができるのに就職できないという社会課題を知り、福祉業界へ転身。これまでの経験をもとに発達障害のある大学生への支援プログラムの開発を中心に、就労移行支援事業との協業活動を開始する。福祉業界の支援の質の高さを感じる一方、民間企業との関わりの違和感を感じ、福祉制度の外から福祉業界と企業をつなぐため独立。障害の有無に関わらず、誰もが働きやすい社会を実現するをコンセプトに活動。

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ストーリー

前田:実は今日緊張してて。。。寺谷さんとちゃんと話したことがなかったので(笑)

 

寺谷:こうやってちゃんと話すのは初めてかもですね。でも緊張することはないですよ(笑)

噛みつきそうですか?(笑)

 

前田:いつもフワッとしていて掴みどころがないというか。。。(笑)

 

寺谷:今日はその辺突っ込んでいってください(笑)

 


 

【寺谷さんってどんな人?】

前田:寺谷さんは何に興味があって、どんな人なんですか?

 

寺谷:人の歴史というか背景とかにめっちゃ興味があります。

その人がどんな人でどんなところがモチベーションになるのだろうかというところにめちゃくちゃ興味があります。

 

前田:人の背景が気になるのは今の仕事柄ですか?それともこれまでの経験などですか?

 

寺谷:新卒の就職活動の時に何かでっかいものを売りたい!家とか車とか大きなモノを売る仕事をしたいと思う中で、『車とか家って必要やから買うけど着物っていらんよな、これが売れたら自分ってかっこいいんちゃうん?』『必要のないものを自分の力で売るんや!』という思いと当時の会社の社長が『35歳で社長を目指せ』というキャッチフレーズの社風だったこともあり『俺社長なりてー!』という気持ちを持って呉服屋に就職しました。人の背景への興味については、お客さんにモノを売る仕事ってその人のことを知らないとモノを売りにくいというか売れないというか。これが人の歴史や背景に興味を持つきっかけになりました。

前田:会話の中に『かっこいい』というフレーズが印象的だったのですが、このフレーズはキーポイントですか?


寺谷:やっぱり人から格好良く見られたいというか。それはありますね。かっこよく見られたいのが自分の本質だと思います。

前田:かっこよく見られたいっていうのをストレートに言える人間性はすごくレベルが高いなと思いました。常に自己一致してるような状態ですか?

 

寺谷:そうですね。そうじゃないと気持ちが悪いですね。

前田:それはすごいです!人として理想の生き方、思考と行動が自己一致している寺谷さんにサポートされている方々に良い影響を与えられていると思います。

 


 

【今の仕事について】

前田:現在はボタニカルワークスというドライフラワーの事業をされているんですよね?

今の仕事についてちょっとお話を聞かせていただいてもよろしいですか?

 

寺谷:今の会社は、ドライフラワーの制作販売をしています。いわゆる小売事業でもうひとつが企業のコンサルティングです。特に障害者の雇用採用とか定着支援に関わるようなコンサルティングで全然違う事業ですけども2つ走らせてます。元々僕はこの業界に飛び込んだ時に、自分で障害者を雇用する場を作りたいなっていう思いがあって、その時に僕のようにコンサル業だとちょっと雇いにくいし、業務をやれる人が限られるので小売りとか製作とかできる現場をもたないといけないっていうところを考えて、6年7年前から嫁さんと1つずつ事業を大きくしてきました。

前田:やっぱりこういう夢を叶えている人や自分で決めた目標を達成し続けている人だと説得力もあるし希望がありますね。最高のコンサルタントであり支援者だと思います。


【これまでの経験や経緯】

前田:これまでどんな経験をされてきたのですか?

 

寺谷:大学では経営学を学び、新卒で呉服の世界に入ったのですが、入社後6年で会社が倒産してるんですよ。その後に就職したのがビルメンテナンスで清掃の仕事なんですけど、それを3年くらい続けた中で全国に出張で飛び回りレオパレスやワンルームマンションを借りてそこに引きこもりの小中学校生で学校に行けなくなった子を会社で預かっていたので、その子と寝食共にして全国を飛び回ってたんですよ。そういう仕事がめっちゃおもろいなって思って、その後が教育業界で大学生の就職支援なんですけど、これが2010年くらいで当時まだインターンシップっていう言葉すら何それ?っていうような時代で、大学生のキャリア教育をサポートするNPOに就職して、そこで企業に半年間週4日以上勤務することが条件で学生を企業に送り出していました。いわゆるコーディネーターっていう仕事なんですけど、企業と学生をつないでいく仕事をしていました。

 

その際に発達障害の診断を受けたことがあるっていう大学生と出会って、その時まで関わった大学生を一定期間半年間って成長させて実績作るところまでやってたんですけど、その子だけなかなかうまいこといかなくて、面談した時に『実は昔に発達障害の診断を受けたことがあるのですが、もう治っています』と言ってたんです。だけど行動がおかしいぞと思い発達障害のことを調べたら、あ!そういうことかっていうのがそこで全部繋がって、今までずっと教育に関わってきたんですけど、以前の企業に居た時から引きこもりの子とかもそうですし、呉服屋でも教育に携わってきた中での疑問が解けました。これがきっかけで福祉を勉強したいと思い(株)INSIGHTに転職をしました。

 


 

【今回のテーマについて】

前田:今回のプレセミナーはどんなテーマでお話されますか?

 

寺谷:『障害者雇用における業務切り出しについて』というテーマでお話します。

企業側が聞くパターンと福祉側が聞くパターンで、全然内容は違ってくると思いますが、どちらの方が来られてもすぐに実践に移せるような話ができればと思っています。

前田:この『業務切り出し』って、就労移行の支援者だったら障害者雇用の事で日々やり取りしてるような内容なのかなと思うんですけど、就労支援A型とかB型の事業所では障害者雇用の機会が少ないところもある中で参考になるポイントなどありますか?

 

寺谷:特にB型の事業所が業務切り出しをしないと、個人の特性と生産性の向上っていうのが実現しないと思っていて、障害特性に対して無理して作業をさせるから生産性が悪いとか、そういったことって発生してると思うんですよね。事業所に何人かいたらその人の強みを生かしたら一つのものが完成するとか、みんなでこういう工程でやろうねの方が支援はしやすいんでしょうけども、生産性を上げていこうと思うと業務を分解して、その人に合わせて業務を組み立た方が、結果としては生産性が高まるだろうなって思うので、こういった業務切り出しの考え方を聞いてもらったらめちゃくちゃ役に立つと思ってます。

前田:工賃向上をするためには、いい仕事を取るとか、単価の高い仕事を取るとかレベルの高い仕事になってくるんですけど、事業所に営業力がなかったり、企業に対してそもそもどんな提案をしていいか分からないというのがあると思うので業務切り出しの概念であったりポイントを聞くと新たな手が打てるのではないかと思いました。

前田:参加していただく方々や参加を悩んでいる方々にメッセージをお願いします。

 

寺谷:今の業務の改善に着手していくきっかけになったら嬉しいです。そして企業や就労移行だけでなく就労支援のA型やB型の方々にも聞いて欲しいです。今日の話で満足すると言うよりは、この情報を元に自社でどう取り入れていくのかとか、そんなきっかけづくりのお手伝いができたら嬉しいなって思います。

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